4K/8K放送は、従来のフルハイビジョン放送よりも高精細な映像を楽しむことができる新しい放送規格です。しかし、4K/8K放送を視聴するためには、対応したテレビやチューナーだけでなく、アンテナケーブルも4K/8K対応のものに交換する必要があります。古いアンテナケーブルでは、4K/8K放送の信号を正常に伝送できない可能性があります。4K/8K対応アンテナケーブルと古いアンテナケーブルの主な違いは、対応している周波数帯域です。4K/8K放送は、従来の地上デジタル放送やBS/CS放送よりも高い周波数帯域を使用しています。そのため、古いアンテナケーブルでは、高い周波数帯域の信号を減衰させてしまい、映像が乱れたり、全く映らなくなったりすることがあります。4K/8K対応アンテナケーブルは、高い周波数帯域の信号を減衰させずに伝送できるように設計されています。具体的には、「S-4C-FBL」や「S-5C-FBL」といった規格のケーブルが4K/8K対応となります。「L」は、低損失(Low Loss)を意味しており、長距離の配線でも信号の劣化が少ないことを示しています。また、4K/8K対応アンテナケーブルは、シールド性能も強化されています。4K/8K放送は、従来の放送よりもノイズの影響を受けやすいため、シールド性能の高いケーブルを使用することで、安定した映像を伝送することができます。シールド性能は、「S」の後の数字が大きいほど高くなります。例えば、「S-5C-FBL」は、「S-4C-FBL」よりもシールド性能が高いです。さらに、4K/8K対応アンテナケーブルの中には、コネクタ部分に金メッキを施したものもあります。金メッキは、錆びにくく、接触抵抗を低減する効果があるため、より安定した信号伝送を実現できます。4K/8K放送を視聴する際には、テレビやチューナーだけでなく、アンテナケーブルも4K/8K対応のものに交換することを忘れないようにしましょう。適切なアンテナケーブルを使用することで、高精細で美しい4K/8K映像を楽しむことができます。
4K/8K対応アンテナケーブル、古いケーブルとの違い