「未分類」カテゴリーアーカイブ

床を走る小さな影ゴキブリ幼虫発見の衝撃と決意

ある日の深夜、喉が渇いて目を覚まし、キッチンへ向かった時のことでした。電気をつけるかつけまいか一瞬迷い、結局つけずに冷蔵庫の明かりを頼りに水を飲もうとしました。その、ぼんやりとした視界の隅で、何かが床をササッと横切ったのです。「…猫のおもちゃ?」最初はそう思いました。しかし、我が家に猫はいません。もう一度目を凝らすと、また別の小さな黒い影が、今度は壁際を素早く走っていくのが見えました。大きさは1センチにも満たないくらい。虫であることは確かですが、その動きの速さと、本能的に感じる嫌な予感に、心臓がドクンと大きく鳴りました。まさか…ゴキブリ?でも、こんなに小さい?慌ててキッチンの電気をつけると、影は一瞬で姿を消していました。しかし、私の頭の中は、あの小さな虫のことでいっぱいです。スマートフォンを取り出し、「小さい 黒い 虫 キッチン 速い」と検索。画面に表示された画像を見て、私は言葉を失いました。そこに映っていたのは、紛れもなく「ゴキブリの幼虫」の姿でした。背筋が凍りつくような感覚。あの小さな影が、これからあの大きな、忌まわしい姿に成長するのか。そして、一匹いるということは、もっとたくさんいるのかもしれない。卵もどこかにあるのかもしれない。次から次へと湧き上がる不安と恐怖、そして強烈な嫌悪感。正直、吐き気すら覚えました。その夜は、もう眠れませんでした。部屋の隅々がゴキブリの巣窟に見え、ちょっとした物音にもビクビクしてしまいました。しかし、恐怖に打ち震えてばかりもいられません。このまま放置すれば、間違いなく事態は悪化する。翌朝、私は決意しました。「絶対に、この家からゴキブリを根絶やしにする!」と。すぐにインターネットや書籍で駆除方法を徹底的に調べ上げ、必要な殺虫剤やベイト剤、掃除用具を買いに走りました。あの日、あの小さな影を発見した時の衝撃は、今でも鮮明に覚えています。それは、平和な日常に突如として突きつけられた、不快で恐ろしい現実でした。しかし、同時に、その恐怖が私を徹底的な対策へと突き動かす原動力にもなったのです。ゴキブリとの戦いは、あの日から始まったのでした。